“風を見る”黄金色の恵みの風景

“風を見る”黄金色の恵みの風景

column 12

村岡 昌一

May 06, 2017

うしかい座の一等星・アークトゥルスが日没後の天頂に明々と瞬く頃、佐賀平野は黄金色に輝く。この星は麦刈り星とも呼ばれ、麦を収穫する時期・麦秋の訪れを告げる。
毎年5月下旬の2日間、佐賀市川副町の麦畑では『麦秋カフェ』が開催される。その主催「さがのぎ」代表の江島政樹さんに、麦秋カフェと麦秋について話を伺った。
江島さんは、佐賀市川副町で、トマト農家として光樹とまと(品種名:サンロード)を生産されている。

麦秋カフェのサイン(昨年の麦秋カフェの様子)

「麦秋カフェは、五感で麦秋を満喫してもらうイベントです。始めたときは『お客さんが来てくれるだろうか』という不安もありましたが、多くの人に喜んでいただき、佐賀の麦秋はやっぱり素晴らしいんだと強く思いました」

笑顔のスタッフさん(昨年の麦秋カフェの様子)

麦秋カフェでは、生演奏やひばりのさえずりをBGMに、黄金色の風景を楽しむ。そして、地元産のトマトやジャガイモなどをトッピングした石窯ピザをいただくことができる。
主催する「さがのぎ」は、佐賀市南部の魅力を『季節に寄り添う暮らし』という視点から見つめなおし、新しい観光や農業などの“種を蒔く”活動をしている。「この地域の魅力は?」という問いに、メンバーが出した答えは「佐賀平野と有明海」。そこから麦秋カフェは始まった。

「さがのぎ」代表の江島政樹さん

江島さんは「麦秋は1週間くらいしか見られません。風景として眺めるのもいいし、近寄って麦の穂を見るのもいい。黄金色の麦畑に“風が見える”ときは特に好きですね」と、にこやかに麦秋について語る。本当に麦秋が好きなのだ。話を聞いているこっちも嬉しくなる。

麦秋の風景

麦秋は、生産者の方々の日々の営みがあるからこそ迎えることができる。そのことを思いながら、美しい恵みの風景を楽しみたい。 広く青い空の下、渡っていく五月の風が麦畑に幾重もの光る波を起こしていく。麦畑の眩しさに目を細めるとき、心の中を爽やかな風が吹き抜けていくはずだ。

DATA
『2017年の麦秋カフェの概要』
◆日時:5月20日(土)21日(日) 10:00~16:00
◆場所:佐賀市川副町犬井道5895
◆内容:マルシェ・ミニコンサート・ミニツアー等
◆問い合わせ 佐賀市観光協会 電話0952-37-7489

※ピザ作り体験(要予約)は次のとおり。
◆日時:5月20日(土)21日(日) 10:00~12:00/14:00~16:00
◆定員:各回25名 計100名
◆料金:大人(中学生以上)2,500円 小学生1,500円
   ※ピザ(トッピング体験)・ワンドリンク・席を含む

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