思い出を育む「大切な絵本」のような遊園地

思い出を育む「大切な絵本」のような遊園地

column 14

村岡 昌一

June 12, 2017

子どもたちにとって、絵本は大切な友だちだ。
成長するにつれて、その存在は少しずつ小さくなっていくが、時を経て、再びその「友だち」に出会う時が来る。
幼い頃にしてもらったように、子どもたちに絵本を与える時だ。
親から子へ、さらにその子へと引き継がれていく大切な絵本。そんな絵本のような遊園地が佐賀にある。

昔の写真

佐賀市神野(こうの)、桜並木が続く緑豊かな多布施川のそばに神野公園こども遊園地がある。
開園は、今から50年以上前の1964年。佐賀の子どもたちの多くが行ったことのある遊園地だ。私もそうだったし、親となってからは、思い出を重ねながら、幼い子どもたちの手を引いて出かけていった。

元気いっぱいスタッフさん

コンパクトな園内は、ミニジェットコースターやチェーンタワー(チェーンのついた椅子に座り、回転する遊具)などをはじめ、子どもたちが楽しめる遊具でいっぱい。
佐賀市出身で、子どもの頃ここに来ていたというスタッフの松尾早記さんに話を伺った。
「安心して遊ばせられるだけでなく、待つことなく遊具に乗られる、適度な広さで子どもが迷子にならない、坂がないので三世代で楽しめると好評です。小学校の中学年くらいまでを対象とした遊園地はあまりないので、県外からも来られますよ」。

お母さんと娘さん

女の子を連れた女性に話を伺った。この女性も、子どもの頃ここに来ていたとのこと。「一番好きな遊具は?」と尋ねると、「チェーンタワー!」とすぐに答えが返ってきた。にこやかな表情からは、「ここには楽しい思い出がいっぱいある」ということが伝わってくる。子どもの手を引いて、楽しそうに次の遊具に向かっていった。夜、夕食を囲みながら、この遊園地での出来事をたくさん話すのだろう。

園内の様子

子どもたちの思い出を作り、家族としての思い出を育んでいく神野公園こども遊園地。
古い遊具もあることから、“昭和レトロな遊園地”という声も聞くが、この遊園地の素晴らしさは、この評価に留まらない。
どれほど素敵な場所なのかは、園内にあふれる子どもたちの歓声と家族の笑顔が示している。その笑顔は、大切な絵本と過ごす時のように、やわらかで、あたたかい。

DATA
神野公園こども遊園地
住所 佐賀県佐賀市神園 4丁目1番3号
Tel. 0952-30-8461
開園時間 9:30~17:00
定休日 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)12/31、1/1
    ◎雨天時は臨時休園となる場合があります。
駐車場 駐車台数160台(無料)

http://haut.jp/kouno/

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