ピーマンのこと ~わき芽を取って実を育てる~

ピーマンのこと ~わき芽を取って実を育てる~

column 20

恵良 五月

August 21, 2017

佐賀は農業が盛んです。

これはすごいことだと思っています。食糧を供給するというのは、本当に大事なことです。農業は命を支える仕事です。食べ物がなくては、人は生きていかれない…。だから、自分がその一端(微々たるものですが)を担っていると思うと、誇らしい気持ちになります。

 

 恵良農園では、主に夏野菜を栽培していて、ピーマン、ナス、ズッキーニ、トマトが主力です。今回は、そのピーマンのことを書こうと思います。目下のところ、ピーマンが私の日常なので。

 私は現在、ピーマンのわき芽取りに追われています。わき芽というのは、ピーマンの葉のわきから生えてくる芽のこと。芽を摘むことによって栄養が実に廻り、立派なピーマンができます。私がわき芽を取った後に続いて、ピーマンの木が風で倒れたりしないように、ダンナさんが主枝を支柱に結びつける作業をしていきます。

左:わき芽を取る前、右:わき芽を取った後

わき芽を取ると、風通しもよくなるし、収穫もしやすくなります。この作業は、わき芽を折った傷口がすぐ乾くように、晴れた日の日中にしなければいけません。傷口が乾かないうちに雨が降ったりすると、傷口から病気が入ってしまう恐れがあるからです。 1,000本あるので、時間もかかるし腰も痛くなるけれど、ピーマン1本1本に向き合ってあげる意味でも重要です。しおれ気味だったり、葉っぱが穴だらけだったり、そういう異変に気づいて、対応してあげられるからです。葉っぱの上に黒い小さな粒があったら要注意! それは、葉っぱを食べた虫の糞です。私も虫を発見する技が磨かれてきたのか、ちょっと離れた所からでも「むむっ! あの枝、色が違う」と目ざとく見つけられるようになりました。ただ、これから増えてくる青虫は、緑色なのでちょっと見つけづらいです。

葉っぱを食べる尺取り虫

しおれ気味の木は、たいてい「ネキリ虫」に茎をかじられています。「ネキリ虫」って本当に嫌な奴ですよ。黒くてずんぐりむっくりした芋虫なんですけど、木こりみたいに木を倒してしまうんです。葉っぱに穴をあける程度の虫たちなんて、かわいいもんです。

ネキリ虫に根元をかじられ、倒される寸前の木

その他にも、樹液を吸うカメムシやアブラムシ、それに、これからの季節はモンシロチョウの卵が孵って青虫、たまにアゲハの幼虫なんかも出てきます。なんだか、「ピーマンのこと」というより、「虫のこと」になってきてしまいました。 この後は、ピーマンを支えるネット張りの作業が控えています。

ピーマンのネット、一段目を張り終わったところ。ネットは、上にもう一段張ります

もちろん、このほかにもズッキーニ、トマト、オクラ、バジル、その他の野菜のお世話や収穫、出荷も同時進行でしていきますよ。農業って、やること、多いです。だから、効率よく、きびきび働かないと手が回らないんですけど、時折、ぴょこんとカエルが飛び出してきて、じーっと座ったりするから、つい私も手を止めて、じーっと見つめてしまいます。だって、そんなひとときにこそ「私は農業が好きだなあ」と感じるんですもの。

カエルさん、ほっぺに籾殻つけて、何を考えているんでしょう

DATA
佐賀市富士町関屋3362
恵良農園

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