大物ブラックバスは釣れたのか?-人生を変える一投。

大物ブラックバスは釣れたのか?-人生を変える一投。

column 06

馬場 正尊

March 04, 2016

小学校4年生になる息子は、釣りはしたことがあったがルアーフィシングは初体験。リールとロットの使い方が独特で、ルアーという疑似餌を水に投げ込むのにはコツが要る。僕が簡単に手本を見せて、早くやらせろという息子にロットを手渡す。見よう見まねでルアーを水面に投げ込んだ。人生初の一投。

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息子にルアーフィッシングを教える僕。

そこで事件が起きる。
ポシャン、音をたててルアーが着水する。リールを巻いてしばらくすると、突然ルアーが水面から姿を消した。「何か、かかった!」と、息子。すると突然、バシャバシャと大きな魚が水面を激しくたたきはじめた。なんと、掛っていたのだ。しかも50センチ近くもあろうかと思えるブラックバスだ。そんなでかいのは僕でも釣り上げたことはない。僕らはしばらく、あっけにとられて立ちすくんでいた。

 

「ど、どうすればいいの?」
僕もふと我に返り、対処方法を考え始めた。
しかし、かかっている魚が大きすぎるので、リールに巻いていた細い糸ではごぼう抜きができない。魚の重さに耐えかねて糸が切れてしまうだろう。こういう場合は、近くまで寄せて網ですくい上げるしかない。しかしそんなものは用意していない。こんな大物がかかるとは、全くの想定外だったからだ。

 

息子とブラックバスのしばしの格闘の末、とうとう細い糸が耐えられなくなりプツンと切れてしまった。ブラックバスは水底へ消えていき、まさに幻の大物となってしまった。逃した魚は大きかった。

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近寄ってきたアヒルも残念そうに見ている。

息子はしばらく呆然としていた。何が起こったか分からない、というような感じで。しかし、独特の引きの感触が手に残っているようで、その興奮をハイテンションで語り始めた。

 

これがビギナーズラックであり、運命のいたずらでもある。ここから彼は釣りキチに変貌し、再びその感触を求めるようになってしまった。

 

(edit.馬場正尊 / 2015.07.25)

日の隈公園界隈:佐賀県神埼市神埼町尾崎

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