出会い、つながり、拡がる。『わいわい!!コンテナ2』

出会い、つながり、拡がる。『わいわい!!コンテナ2』

column 49

村岡 昌一

July 05, 2018

いつも笑顔! スタッフの江里口さん

「行ってきまーす」
「行ってらっしゃーい」
佐賀市中心商店街の入り口にある『わいわい‼コンテナ2』に明るい声が飛び交う。街なかに出かけていく親子に、スタッフの江里口里紗さんが手を振る。

「読書コンテナ」の中には、雑誌、絵本、マンガ本などが用意されている。

『わいわい‼コンテナ2』は、中心商店街に再び人を呼び込むため、2012年6月に試験的に設置された「街なかリビング」。店舗が解体された後の空き地を活用し、賑わいを取り戻す取組として注目されてきた。

地域ねこの「とらみちゃん(雌)」がやってきた。

「ここは誰でも気軽に入ってきて、家のリビングのように自由に過ごせる場所です。騒がしい時もありますし、近所のねこもやってきます(笑)」。江里口さんは、明るく元気な声で話す。

思い思いの時間を過ごす人たち。

大型バス1台ほどの大きさのコンテナには、南に向いた大きな窓から明るい光が差し込む。子どもたちは夢中でマンガ本を読んでいた。子どもを遊ばせながら、ママ友達と会話を楽しむ母親の姿もある。Wi-Fiや電源もあり、ノートパソコンを持ち込む人もいるのだそうだ。

「ここは何ですか?」。不思議そうにコンテナの中を見回す男性は、県外からの観光客。江里口さんが説明すると「佐賀はおもしろいことやってますねぇ」と興味深くうなずいた。

英語教室が開かれ、親子連れで賑わう。

ここでの出会いをきっかけに、子育て中の母親同士がつながったり、同じ趣味の仲間を見つけ活動を始めたりということもあるそうだ。昔からの知り合いのように親しみやすく、細やかな心配りをするスタッフの人柄や居心地のよさに惹かれ、いろんな人が集まり、出会いとつながりを生んでいく。

私も、短時間のうちに、隣に座った人とこの界隈の昔話で盛り上がったり、江里口さんを訪ねてきたシンガーソングライターの女性や寝そべるような姿勢で漕ぐ自転車を自作した男性など個性豊かな人と話したりと、わくわくする時間を過ごすことができた。

もう一匹の地域ねこ「めんちゃん(雌)」。名前の由来は、ラーメン屋で麺をご馳走になっていたから。めんちゃんに会いに来る人もいる。

『わいわい‼コンテナ2』は、地域の情報や人とつながる場所でもある。そのためには「街なかリビング」の機能だけでなく、橋渡しをするスタッフの存在が欠かせない。

子どものお絵かきの相手をする江里口さん。

「何もしきらんけど、人ば引っ張ってくるとは上手かけんですね(笑)」と江里口さん。笑顔や交わす言葉がここを“素敵な空気”で満たし、多くの人を引き寄せている。地域を元気にしようと様々な試みがなされているが、その真ん中は「人」なのだと改めて感じる。

DATA

わいわい!!コンテナ
住所 佐賀市呉服元町2番地内
電話 090-9586-9445
営業時間 午前10時~午後6時
店休日 月曜日 ※月曜日が祝日等でお休みの場合は開館し火曜日が休館日、年末年始(12/29~1/3)

http://www.waiwai-saga.jp/

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