三調家がここにある意味

三調家がここにある意味

column 69

恵良 五月

May 21, 2019

 友人を誘って、田舎暮らしの宿『三調家』(さんちょうか)へ行ってきました。三調家は、富士町の静かな山の中にあります。マクロビオティックのランチをいただき、ヨガと瞑想のワークショップに参加。リラックスできたというだけでは終わらない、とてもエキサイティングな体験でした。

 『三調家』という名前は、気功の≪調身≫≪調息≫≪調心≫に由来しています。つまり、姿勢・呼吸・精神の3つを調える家、ということ。

 オーナーの花田孝子さんは、3~40代の頃、食育指導士として日本全国を飛び回り、海外出張も多い日々を送っていました。そんな生活の中で疲れがたまり、自分をケアしてくれる場所を探したものの、トータルでケアしてくれるような施設はなかなか見つからない。そこで、同じように頑張っている女性たちが滞在して心身を調え、日常に戻ってからも日々の暮らしに活かせる情報を提供できるような場所を、ご自分で作り上げる決意をされたのです。

オーナーの花田さんとオープンからのスタッフ野崎さん

山で暮らす人間にとっては信じられないことなのですが、花田さんは車の免許をお持ちではありません。自宅のある北九州市から始発のバスに乗り、電車とバスを乗り継いで準備に通ったと聞いて、その熱意に心から感服しました。そしてこつこつと準備を重ね、理想を形にしていったのです。

オープニングスタッフの野崎さんは、もともとは福井県にある断食道場『和(やまと)』のスタッフ。花田さんは当時、よくこの断食道場を利用していて、三調家の原点ともいえる場所です。三調家のスタッフを募集するのに、花田さんはハローワークで募集するつもりでした。でも、花田さんが佐賀の山の中にダイエットとデトックスの合宿所を創ると聞いた『和(やまと)』の先生が野崎由紀子さんを紹介し、野崎さんは二つ返事で引き受けたそうです。

こうしてできた三調家は、花田さんの高い志と熱い想いがすみずみにまで行き渡っています。まわりは豊かな自然。お客さんはそんな環境の中で、養生食やヨガのプログラムを実践し、心身の健康を取り戻して帰ります。

オープンしたばかりの頃は、ほとんどお客さんが来ませんでした。でも、ひとたびここを知ってしまえば、また来たくなる。お客さんばかりではありません。花田さんの想いに賛同し「ここで働きたい!」とスタッフも集まってきました。

ヨガのプログラムも担当する西郡さん

忙しいときに助っ人として働いている松尾さん

 そして今日は私も「日々仕事で頑張って疲れがたまり、ケアを必要としている」友人と一緒に、三調家を堪能しました。

 まずはランチから。週末と休日には、マクロビオティックのお料理や手作りケーキが楽しめる「マクロビカフェ」がオープンしています。マクロビオティックとは、玄米、雑穀、野菜を摂り、お肉や乳製品、食品添加物を摂らない食養生のこと。

三調家の畑で採れた人参のポタージュと健康茶

竹炭とカカオ、それに13種類のスパイスがブレンドされた黒カレー。この地域で採れたたっぷりの季節野菜が添えられています

 築80年の木材倉庫を改築した店内にはテーブル席と囲炉裏の席があって、まるで自分の家にいるようにくつろげます。

近頃移住してきたご夫婦とお友達家族がランチに来ていました!

 午後は、Miholystic Yoga(ミホリスティックヨガ)の峯三保先生と貝原良太先生によるヨガと瞑想のワークショップ。峯先生の「お顔の表情は柔らかく~」という優しく心地よい声を聞きながらのヨガで、身体も表情もほぐれていきます。そして貝原先生が、瞑想のときの心の置き方をわかりやすく伝授してくれ、心がほぐれていきます。

峯先生と貝原先生

すっかりやわらかい表情になった参加者のみなさん

 ヨガと瞑想のあとは、茶話会。マクロビオティックのサンドイッチやケーキをいただきながら親睦を深めました。

参加者それぞれが、自己紹介と、どんな想いでこのプログラムに参加したかを語りました

「ビジネスというより、自分たちがここに住むことによって、まず自分を見つめながら生きる。山の上での生活は憧れではなく、心から求めていたこと。それに、ここに人がいるというだけで、地域が活きてくる」

オーナーの花田さんはこう言います。でも花田さん! 花田さんたちがされていることは、そんなささやかなことではありませんよ。三調家は、本当にたくさんの人に、たくさんのことを与えています。

 茶話会で、くも膜下出血を経験された女性が「私は生きるためにこの三調家さんと出会った」とおっしゃっていたことに、私は感動してしまいました。「生きるために出会う」。すごい、私もそんなことを言ってもらえるような仕事がしたい、と思います。

 三調家は、貝原先生にとっては「私たちが皆さんにお伝えしたいことを伝えるための舞台として完璧な場所」、峯先生にとっては「エネルギーの流れが調う場所」。

 そして、一緒に参加した友人は、この一日でばっちりエネルギーチャージして、早速、疲れ切った同僚たちにリフレッシュに行くよう勧めまくったそうです。

恵良農園の野菜も置いてくれています

一棟貸し切りの古民家の宿

DATA
三調家
佐賀市富士町古場1688
Tel. 0952-57-2087
Miholystic Yoga(ミホリスティックヨガ)
Facebook / Miholistyc Yoga

http://nonohana7.com/

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